浄土真宗の教え4
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仏壇を安置するわけ
仏壇は、迷える私たちをお救いくださる阿弥陀如来様をご安置するために置くもので、最も尊厳な場所であり、家庭生活の中心となるものです。
亡くなった人がいないから、仏壇はまだいらないと考える人がいますが、とんでもない間違いです。仏壇は、死者や位牌のためのものではありません。日々を生きる力のもとである阿弥陀如来様のお慈悲に、私があう場所なのです。
仏前に家族揃ってお参りして、謙虚に阿弥陀如来様の大悲を仰ぐ家庭こそ、本当に幸せな家庭といえるでしょう。
仏壇を安置することについて
- 仏壇は粗末にならないで、しかもみんなに親しみやすいところに置きましょう。
- 新夫婦が別な場所で世帯を持つ場合は仏壇を、それができぬ場合は御本尊と「浄土真宗聖典」およびこの「浄土真宗必携」だけでも持たせ、その地のお寺や別院で教えを聞くよう、勧めたいものです。
御本尊と脇掛
- 浄土真宗の御本尊は阿弥陀如来です。この阿弥陀如来を、親鸞聖人は、南無阿弥陀仏(六字名号)とも南無不可思議光如来(九字名号)とも帰命尽十方無碍光如来(十字名号)とも示されました。
- 掛け方は、御本尊を中央に、向かって右側に十字名号、左側に九字名号を掛けます。または、中央にご本尊、右側に親鸞聖人のご影、左側に蓮如上人のご影を掛けます。
荘厳
荘厳というのは御本尊を中心とした「おかざり」のことです。
- ■五具足(ごぐそく)
- 花瓶一対、蝋燭立一対、香炉一の5点で飾るのを五具足といいます。
報恩講、年忌、新年、盆など、あらたまった場合に五具足を用い、普段は三具足にしておきます。 - ■三具足(みつぐそく)
- 五具足のうち花瓶一対、蝋燭立一対、の2点をはぶいたものを三具足といいます。
- ■四具足(しぐそく)
- 仏壇の上段に上卓のあるものは、四具足を置きます。
四具足の華瓶には、樒など青木のものを用い、色花は差しません。
打敷・水引
- 仏事などの特別の時にかけるもので、普段はしまっておく習わしです。
- 喜びの時や一般の仏事には色ものや金色の系統のもの、悲しみの時には白や銀色のものを使います。
お花の供え方
- 仏事などの特別の時にかけるもので、普段はしまっておく習わしです。
- 喜びの時や一般の仏事には色ものや金色の系統のもの、悲しみの時には白や銀色のものを使います。
香
- 香は、インドに起源をもつ礼拝の要具で、塗香、割香、抹香、線香などがあります。
- 線香は立てずに、短く折って横にしておきます。
本数に規定はありません。
香は、香りに価値があるのですから、嫌な臭いのものは避けて、良質の香をたいてください。
仏飯
- お仏飯は、毎朝お供えします。下げるのは昼前にするのが原則ですが、朝のうちに下げて、暖かいものをいただいてもかまいません。
- 水やお茶は供えません。
※浄土真宗必携より